中沢新一。
昨日の話。
ほぼ日刊イトイ新聞というのを愛読しているわけですが、そこの主催で、
東京国際フォーラムで「はじめての中沢新一。」というイベントがあったのです。
中沢新一さんが講義をして、糸井重里さんとタモリさんとで、その後に討論をする、
という形式でした。
おもしろかったです。
恥ずかしながら、僕にとって中沢新一は、
ほぼ、「はじめて」でした。
夏に叔父さんと食事をしていた時に薦められたのと、
ほぼ日でもおもしろそうに企画されていたのを見て、
『アースダイバー』を読み始めました。
もともとわりと縄文好きなこともあり、かなり引き込まれました。
昨日のイベントは、中沢さんの熱意と、
あとお二人のうまい盛り上げにより、
正味4時間以上の公演でしたが、とても良かったです。
中沢さんの主張として特におもしろかったところをいくつか。
「東京の町はアップダウンが多く、坂の上と下でまったく景観が違う。
音楽みたいな町です。」
僕は東京の人の多さだけで、かなり嫌っていた部分があったのですが、
もうちょっと自信を持っていいんだ、と気付かされました。
特に僕の住んでいる町は、多摩地域だし、
有名ではないけれど古墳やら、遺跡やらは宝庫といってもいい。
一年だけ東京を離れて生活したことがあって、
それ以来、少し地元を見直そうとは思っていたけど、
もう一度、地元について知りたい、と思いました。
都心の方も、自転車に乗って探検してみたくなります。
「学問は、日本人には日本人のやり方がある。」
今のところ、僕は学問をやっているわけで、
ただ分野としては曖昧だったり、
なによりも自分が何をしたいのか、ということがはっきり言えていないのが問題なのですが、
十分に説明できる自信が持てない。
考え方の基礎を探ること、
それを日本列島に住んできた人間として考えること、
こういうことをもう一度考え直そうと思いました。
「生死の一体化。矛盾を矛盾のままとらえるのが神話である。」
最近パーティでも『水仙月の四日』をめぐって、
生死とは何か、というような話し合いをしたのですが、
そのことを思い出した。
あの物語のテーマの一つは、まさに生死の一体化だろう。
とにかく、もっともっと本を読まなくては、
そして、考えなくては思いました。
はじめまして!
わたしも夕べ「はじめての中沢新一」に行きました。
何がどう、はっきりわかったわけではないのですが、なんだか聞き終わってからワクワクしました。
わたしの住んでいる辺りも、いちおう縄文から陸地みたいで、近所を歩いてみたいなあと思いましたよ。
タモリさんの坂道の本を買おうと思っています。
by ペルノー (2005-10-25 22:33)
ロンリコさん、はじめまして。
1500人も入る会場でしたからね、いろんな人がいたんでしょうねぇ。
本当に、熱い三人の思いが伝わってきましたね。
タモリさんが、「普段は感動しないようにしている。」と言ってたのがおかしかった。
僕もそう考えていたことがあったので、共感できました。
そのタモリさんが、「中沢さんの話は、絶対感動します!」と言ってましたね。
坂道の本も確かに気になりますね。
僕はとりあえず、今日『人類最古の哲学』を買いました。
by shyo-1 (2005-10-26 00:33)